―ある日の屋上―
ほら、川島くん!
いぐにす、いぐにすが来た!
あいつ、時々、写真とりに、くるんだよ!
[わくわくしながら無理やり川島の腕をひっぱって屋上にやってきた。
日はゆっくりと落ちていき、赤い光で全てが照らされていた。]
ほら、撮ってる、でしょ!?
ねー、俺らって、うつるのかな。
行こうよ、そんで、邪魔してやるんだっ。
[にやにやと意地の悪い笑顔を浮かべ―宮町と階段を昇降しているうちに、筋肉の動き方が生前よりスムーズになった―真崎の構えるカメラの前にたち、ピースをしてみた。]
[何やら苦笑を浮かべた様子には、隣に立って真崎のほっぺをつんつんつついてやる]
らしく、ないな!笑って、芝、生やすんだ!