―忍崎の里―
お父様を殺してでも、私は……
「下克上のつもりか、お前が俺に勝てるとおもっているのかっ!」
[切り結びながら、戦闘の場は屋敷から離れて泉の近くまで。
徐々に押し込まれるのを感じとっさに離れながら、袋に入った火薬を散らしていく。
火打石ですばやく火付け、お父様と自分との間をつなげる火の道を作り出しそこに手を付く]
「それは…通じない…、射角よりも内側にいるものに、それはあてられんぞっ!」
[こちらへとすばやく距離を詰めながら、不適な笑みでお父様を見ながら]
忍崎流忍法・火炎蝶艶舞っ!
[火の道からは幾匹もの蝶が飛び立ち、あたりを舞い踊り始める。
それはやがて相手を囲うように、触れればその身を焼き、火傷を負わせる艶やかで危険な蝶]
何も、遊ぶためだけに学院に通っていたわけじゃないの。