[僅かに滲んだ紅>>1109に、ほんの一瞬おやおや、と言わんばかりの色が蒼を掠める。けれど、それはすぐに掻き消えて]
聞くだけ無駄……か。
ま、そうなるか。
[返されたのはある程度予測していた答え。
けれど、次の変化と言葉は僅かに予測を超えていて]
趣向を変えて、ね。
ま、それも悪くはない……な。
[なれば、念にて舞う糸は鎮めるか、と。
自然、意識はそこに至り。
すう、と銀の中の蒼が細められ、そして]
お前の獣で、俺が止められるかどうか。
試して、みるかっ!
[羽ばたきに次いで、響く、咆哮。
銀翼の獣は風を抜けて翔け、効果の勢いを乗せた爪の一撃を左の肩へとめがけて振り下ろした]