うぎっ。ありえないっすよ、手とか何本あるんすか![アームがガラスの錐をあっさり撃ち落として行くのに舌打ちする。ぱりん、ぱりん、虚しく響く破砕の音] ……って、しかもまだ武器増えてるし![いちいちリアクションを返しながらも、その意識は未だガラスから逸らさず、破片を変形させようとする。 が――] え、い、いやいや。[右手に現れた武器を見て、少女は真顔で首を振る。 ガラスが浮力を失いかしゃんと落ちた] ありえないっすから――絶対ありえなああぁぁっ!!