世の中不公平ばかりでも、こう言う時くらい公平でも良いっしょ。
つかこう言う喧嘩はタイマンでやるのが筋ってもんだ!
[怖いと評されると口端が持ち上がる。1対1のやり取りを好むのだろう。至極楽しげな表情にも見える。
防がれぬようナイフを外に払ったにも関わらず、相手は回転を利用して振り下ろした得物を受け止めてきた。僅かに驚きの色が浮かんだが、それも直ぐ楽しげな表情へと変わる。押し返されたことに合わせ、道士も一歩後ろへと引き]
おー、良く受け止めたね。
重いのは当たり前、これ鉄だもん。
ほらほら、来ないならこっちから行くよっ!
[答えを聞かぬうちに体勢を低くして前方へと跳躍。相手へと肉薄すると同時に、右手を揺らし。カシャリと言う金属音を奏でると、扇のように広げた鉄板──鉄扇を下から斬り上げるように振り上げた]