[呼びかける声に、ふ、とそちらをむいて]こういう場所で、ただぼーっとしてるってのも、なんだし、ねぇ。[くく、と笑いながら返す言葉は軽口めいて。それでも、蒼は相手の手にしたものを注意深く、見やる]それじゃあ、まあ……。[じゃきり、と。夜気の内に響く、金属音。漆黒に抱かれていた白銀が、月光を浴びて煌めいた]いっちょ、お相手願うかねっ![言葉と共に、駆ける、蒼。間合いぎりぎりで立ち止まり、打ち込む一刀は小手調べ代わりの横薙ぎ一閃]