[伸ばされた手が止まったことに、先程まで感じていた悲しみとまた違った悲しさを覚えて。思わず顔を伏せてしまう]……私、コダマと、おんなじだなぁ、って、思って。家族、無くして、一人ぼっち。[玲に対して言ったこととはまた別に、嘆いていた理由を口にする。コダマを両手で抱え、身を小さくする。はたり、と瞳から零れた涙がコダマの毛並みを濡らした]