[漆黒の変化>>1131に、蒼に僅か、感嘆めいたいろが過ぎる。
が、それも僅かな刹那の事。
爪が紅を散らした直後、くるり、獅子の前後が入れ替わる]
……ちっ!
[降下後の不安定な態勢では、攻撃を往なしきるのは難しい。
翼の揚力も生かして跳びずさろうと試みるが、僅かに及ばず、勢いを乗せた蹴りが横っ面を捉えた]
は……相も変わらず、変容は繰り返している、と。
[羽ばたきも加えて距離を取り、上げる声はどこか楽しげなもの。
銀翼の獣の態では、より本能的なものが強くなる。
『神種覚醒』の後は抑えられがちだったそれは、交差の場にある事で高まっていて。
咆哮一つ、響かせて。
地を蹴った銀翼の獣は敢えて地を駆け、漆黒の獅子へと向けて突進した]