[光と音が晴れて、自分もさすがに無傷ではいられない。視力と聴力奪い、もう立つのもやっとのはずなのに、まだ立っている姿が見える。こちらも動けるのは後わずかばかりか、体力も魔力もだいぶ消費し、なにより背中の傷から流れる血の量も無視できないものになっている]次で……[刀を握り、そっと願うのは愛しい人への思い、少しでも力を貸してほしくて、小さくその名をつぶやいていた]ゲルダ……[互いに同時に賭け、交差と同時に切り結ぶ。思いのたけをこめて…]