…まあ、それは。[騒ぎの起こる以前だったら、大人達に言われれば大人しくしていたことだろう。だが今は]私、ちょっとそっちに座ってるね。…私じゃ、無理なんだから。ちゃんとしてよね。[言いながら、史人の脇を通って向かい側の家の方へと歩き出す。すれ違い様、目測効かぬままに兄の背を叩いて、その耳元で、榛名には聞こえないように呟いた。…最前のを見られていたらば、自分のことは棚に上げて、とか言われたかもしれない]