[突進を迎え撃つよに下から振るわれる、爪。それが届くよりも僅かに早く、四翼が羽ばたいた。風を捉えた銀は上へ、月を背負うよに宙へ舞う]新たなものを知り、変化と進化を続けてゆく……か。[それは、あるものに似ている、とは。『新種』から、『神種』へと転じる最中に垣間見たものが思わせる事]全く持って……ある意味、この『世界』の申し子だなっ![そんな言葉と共に、くるり、身を返し。上空からの降下の一撃が狙うのは、漆黒の獅子のしなやかなる背面]