>>1122[服を掴む手の感覚を背中で感じながら、唇を離した。赤く染まった頬につと触れて、何かを言おうとして潤んだ瞳に口を閉じた]――ああ。俺も、だ。[おでこに軽くキスを落とし、ローザの顔を見た。目の前の輪郭にそってキラキラした光を見て、邂逅の時が終わるのを悟る。ああ、と目を閉じて]ローザ―…。[最期まで触れていたい。ローザの体を再び抱きしめる。―抱きかかえた温度は、次第に緩く薄くなっていくだろうか]