[受ける体勢から行って、剣は自然と平面を上に向ける形となる。
それが勝敗を分けたのかも知れない。
振り下ろされた相手の剣の衝撃は凄まじく。
弾いたは良いが、受けた剣は真っ二つに折れた]
ちっ…!
[知らず舌打ちが漏れる。
その間もナターリエは着地後すぐさま剣を振るい、相手の剣は傷を負った右脇腹へと迫る。
折れた剣で受けることなど出来るはずも無かった]
……強化した力とは言え、ここまで動けるのはなかなかのものだな。
持続させるために体力作りと筋力付けは必要ではあるが。
見どころはあると思うぜ。
[傷口を剣の平で叩かれても表情を変えず、むしろ笑いかけながらナターリエに告げた]