>>1137
[ ――くすり、と。
細められる眼に、弧を描く唇。
揶揄うのとは別の色を持ったそれが何か、
見ていたとして、相手は気付かなかったろうが ]
……はいはい、悪かった悪かった。
[ 二本の指で眼鏡を挟み、当たらないよう気を使いつつ、
親指の腹で外方を向いた顔の目元を拭うようになぞる。
そうしてから眼鏡をリカの手に持たせ、
今度は空いた手を少女の頭に乗せた。
以前とは違って、髪の合間に指を通し、
流れにそってすくように撫ぜていく ]
反応が可愛いから、ついやりたくなるんだよなぁ?
[ まだ近しい位置、笑みを含んで言う。
背は支えた侭だが、力は込めていなかった ]