ちょっと、大げさなけんかだけど、ね?
服は…お互い様じゃない?
[感じたのは僅かな手応え。散った緋色にそれでもどこか悔しそうな表情を浮かべる]
おねえさんもけっこう身が軽いんだね。
それ、とっても重いのに。
[表情は一瞬で嬉しそうなそれに変わる。玩具を見つけた子供のような、あるいは獲物を見つけた獣のような]
そういうのって、おもしろいよね。
ね?もっと楽しもうよ。
[獲物を口元に、口付けるように。柄の蒼玉が鮮やかに光った]
まだ、これからだよ…っ
[言うなり踏み込んで。今度は女性の左上から斜めに切りつけようと]