―いつかのパン屋―[パン屋は相変わらずそこに在って。そこでは変わらず誰かがパンを作っていた。そして訪問客も相変わらずで。]「よ、粉持ってきた。」「ありがとう、そっち置いといて。 …ところでさ、新しいパンのレシピ見つけたんだ。 作ったから味見してくれない?」「げぇ…またかよ。 つかレシピっていうか、レシピの隅にある走り書きだろ? それロクなのねぇじゃん。 こないだのヒカリゴケ入りの奴とか最悪だったからな?」