>>1151
[顔どころか叶う限り視線も逸らしてたから、目と唇に浮かんだ色は見えんと、零れた笑みの息と気配だけが耳元をくすぐる]
ぅうー!
[胸ん中ばくばく+頭ん中ぐるぐる=目ん玉うるうるやったっぽい。
伸ばしてた手を戻し体勢を整えよとしてる間に、近づく手は視界の外から。目元を乾いた指の腹が擦り、湿り気を奪っていく]
………ぁ。ど、も?
[ノックのよに手に触れる感触にそちらを見れば、眼鏡が乗せられて、思わず感情も踵もすとんと地に落ちた。
頭を撫でられるんはホンマは嫌いやないから、返してもろたし大人しく撫でられとく。髪の間を無骨な指が通る度、なんや視線がうろうろするんは気のせいのはず]
ー…っ、可愛いないてば! うちオモチャちゃうもん!
[笑みを含む声。背に当たったままの掌。髪梳いてる指先。一気に頭と頬に血が上り、急いで眼鏡掛けて両手で胸板を突っぱねた]