ふふ、確かに。
ボクは紛い物の獣だからね。
[如何に形容を真似ようとも、本質を全く同じものには出来ない。
銀翼の獣の言葉>>1156に返しながら呼吸を整える最中、続いた言葉を聞いて、漆黒の獣は口端を持ち上げた]
ははっ、ボクからすれば君は「アーベル」だからね。
『神種』だってことは、あまり重要じゃない。
そも、君じゃなければ『神種』に喧嘩なんて売らないよ。
[『神種』の1人は敬愛する相手であるし、その実力や在り方については少なからず知識として持っている。
それで居て尚、銀翼の獣に構うのは、彼がヒトである時から知り、気に入っている相手だからだった]
[脇腹はずきりと痛むが、動けないほどではない。
見据えた相手が変則的に駆けて来るのを見ると、大きく息を吸い呼吸を整え、タイミングを見計らった]