― 屋上 ―[風がふいた。これまで何処に居たか分からない黒髪の青年の姿がフードの青年>>1105の隣にふらりと現れる。一年の時、同じクラスであった二人。高峰響は森春をチラと見遣り微苦笑を浮かべている]仕方ないヤツだな。[高峰響は空を仰ぎポツと呟く。全てが終わり枷が無くなって尚、この学園から離れられずにいるのは何故か知れない]僕も暫く付き合うよ。[それが何時までかわからないけれど言葉通り高峰響もまた気紛れに学園に残る道を選び全てに納得し歩み出せる日を待ち続ける――**]