―いつか―[ある日、春陽は春枝の姿を見た。自分が突き落とした階段で、足を止めてこちらを見る彼女と、目が合った]……あ、[何か言われるかと思う前に、何か言おうとする前に、彼女は会釈をして去って行く]ごめん、もう少し待ってて。ちゃんと、謝りに行くから。[いつの日か、自分の中で上手く整理がつけられたら。もう遠い姿に向けて、小さく呟いた**]