◆ENDRP
[ノーラの星だ、と思った。
無くしたくない、その輝き。
――どうか、それだけは消えないで。
願う]
ノーラ、さん。
[夢から醒める。瞼を開けても、そこにもうあの色たちはなかった。けれど――かすかに揺らぐ、細い、薄い糸。残滓のように残って]
ママは、もういないの。
ママはもう今の私には要らないの。
でも、ママ、とかじゃなくて、ノーラさんは、私の大事な家族だよ。
ママで、お姉さんで、妹なところもあって、ああ、でも、パパと弟は無理だわ。
[くすくすと笑んだ。兄はエーリッヒさんなのよ、と口にして]