人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


小説家 ブリジット

違うわ。
蒼花を宿していた彼女は、祝福なんかじゃなくて呪いだって言っていた。
ゼルだって、力のせいで、苦しんでた。したくないことをした。
それに、あなた達だって、今、その子のことを認めない。

そんなの、フォルカーちゃんだけじゃない、エーファちゃんだって、報われない。
祝福なんかでもなんでもない…!

[そういっても、聞く耳すら持ってもらえなくて。
結局、彼女を連れていく彼らの背中を見送るしか無かった。

自分の無力を、ただ、噛み締めて。

その後、今回の犠牲になった彼らと、原因となった人狼の遺体は自衛団が宿から運び出していって。
自分もヴァルターやアーベルと共に屋敷へと戻っていった。

屋敷に戻った後、一番最初にしたことは、父に対して手紙を送ること。

自分が人狼の「場」に組み込まれたこと、そして生き残ったこと、婚約を取りやめて欲しいこと。
それらを認めた手紙の返事は、早く、そして、簡素なものだった。]

(1166) 2011/01/19(Wed) 00:15:46

SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
人狼物語 幻夢(和名&ver.Schwarzes) by azuma
幻夢学園 by seileitoh/日向星花
人狼審問画像 by kiku2rou
黒い森 by 坂無炳吾
トロイカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 by きりのれいん
人狼物語 星影 by kayu
バナー画像 by Silverry moon light