[捉えたぱりんかしゃんという音と、きしきしとリディアの周りでキラキラと渦巻く粒子にスッと目を細めると、]
対象の分析を開始
主成分SiO2。副成分Na2O、MgO、CaO、B2O5、P2O5……
分析完了。粒子状の硝子の可能性95%
そこから、対象の意図を推測。──駆動部への干渉目的の可能性85%
機能不全への対抗のため、『グングニル』の使用を申請
──対象への直撃を回避することを条件として使用許可を受諾
────電磁加速砲『グングニル』接続(コネクト)
[そう呟くと、抱きかかえていた布をしゅるりと解く。
そこから現れたのは槍を模した2本のレール。
それを右腕と接続すると、ヒィィィィンという音ともに内臓電源が電磁誘導のための電力を生成する。
迫り来る硝子の嵐。理論上の計算ではこちらの発射が先んじれるはずであるが……]