─ いつか ─キリルちゃん、ちょっとおいで。[いつものことになりつつある、二人だけの茶会の時間。ふと、彼女を呼んで、傍に座らせた。]キリルちゃん、前に言ったこと、覚えてる?[問いかけた返事はどうだったか、それがどんなものでも優しい笑みを向け。彼女の顎に手をかけると、そっと触れる口付けを落とした。]いつか俺の方からしてって。言ったよね。[悪戯っぽく微笑んで、問いかけた後。]まずは、俺の我儘をずっと聞いてくれてありがとう。その上で、キリルちゃんにお願いがある。