[たたき付けた感覚は軽く、ちっと舌うちして振り返ろうと。
しかし先に背後は取られ、風の動きにあたらしい刃がつくられる。
あぁ、だからやりにくい。
風の刃はしっかりと足を捕える。深い。
先は左で今は右。鋭い痛みの反射か、靴まで赤の伝った足は、切っ先からその身を外した。にぶく痛む、血が滲むもそれはとめなかった。
風の刃について、あかが舞う。
口が、目が、
――――――――わらう]
いたいじゃないですか、せんぱい。
化け物なかまなら、仲良くしましょうよ
[散らされた赤が小石のように固まり、彼の目を狙った]