「みぃ」[敢えてそちらは見ぬように、ただコダマと遊んでいれば。小さな鳴声と共に、てちてちと胸を押された]ん?どうしたの…[抱いた手の中から飛び出したコダマの先、寄り添う二つの影。何を言っているかは聞こえない。今の視力では確りとは見えない。だがその分何か暖かな空気が包んでいるのが見えて]…良かった。ねぇ、綾姉?[立ち上がり、スカートを軽くはたく。再び足元に擦り寄ってきたコダマを腕に抱いて。空を見上げ、微笑みながら呟いた]一つ位は。そういうのがあってもいいよね…?