―ある日の屋上―え、なに、ちょっと待って……[解放後、なんだかんだで打ち解けた居残り仲間の春に引っ張られ、やって来たのは屋上。いつかのように、真っ赤な光に照らされる中、シャッター音が響く]……あ、本当だ。[瞬きをして、その主が真崎だと認識した。真崎にやたらとちょっかいを出している春をなんとなく眺めていると、また腕を引っ張られ]え、てか本当に映る気?いいけど、心霊写真じゃないの、それって。[などと言いながら苦笑を浮かべていると、ファインダーを覗いた慎太郎の動きが止まった]