[>>1181 たどり着いた先に見えた姿に一瞬、足が止まる、腕に抱えた夜闇の猫が、にぃ、と鳴いた。二対の翠が互いを見て。それから、少年はゆっりとそちらへ近づいて]……楽譜。あげようと思って、ずっと忘れて、た。[静かな深緑を見上げつつ。最初に口をついたのは、こんな言葉。二対の翠に宿るのは、静かで、でも、どこか複雑なものを湛えたひかり]