[当たり前じゃない、そんな声が聞こえた。
それは、気のせいだったかもしれないが、それでも己の心を軽くしてくれて。微かに微笑んだまま、呟いた。]
…いつまでも、世話をかける、な。
すまないが、世話ついでに。
ライのことを、頼む。
ルーミィ達も居るだろうから、そう手は、かからんはずだ。
いつか、俺も其処へ行く。
それまで、頼んでも、良いか。
[顔をあげ、空に向けて声を投げる。
その言葉は風に溶けて、消えていくが、彼女には届いただろうか。
それを見届けるかのように、ただ風に吹かれて*立ち尽くしたまま─*]