ああ、確かに伝えるよ。……それは、待たせられないな?[弧の端がつりあがる。最後の軽口。そして互いに殆ど呼ぶことの無かったフルネームでの挨拶。天へと翔けゆく、白い翼。少年少女の呼び声と。送る槿花の鳴き声と。夜闇に響き渡り――消えて]