― 或る日の宿屋 ―
[騒動が鎮静化してまだ間もない頃。宿の掃除を申し出た自衛団達が断られたと娘は知る。幼馴染の元へ向かい、自らも手伝いを申し出るがやんわりと断られ。]
……じゃあ、さ
今日、ベッティと一緒のベットで寝ても構わないかな
………なんだか、独りで寝るの怖くて
[自分半分、幼馴染を想う半分。埋まらない物を埋めたい娘はそう強請る。時にはうなされることもあれば、時には声を上げて飛び起きたこともしばしばあった。涙声で夜を明かす二人の娘はそうして幾つもの朝を迎えて。]
ベッティはあったかいのだね
[触れて感じる幼馴染の体温が嬉しい。]