[エプロンのポケットから、厚い布を取り出して刃を拭く。 やするように、擦る。 そう、刃は手ごたえを感じない程鋭すぎず、ひっかかりを感じるほど鈍すぎず。 嬉しそうに、時間をかけて刃をやする。 と、その刃の下に、動くモノが映った。]…ん?なんだろ?[見えたものに遅れて、音が届く。 どうやら何か、大きなモノと戦っているようだ。 目を細めて遠くを見る。]