[動きを止めた相手の様子に、ふ、と浮かぶのは笑み。それは、どこか楽しげにも見え。こちらの刃を止めようとした刃は勢いを生かして弾くものの、それによって軌道がそれた。突きの一撃はユーディットの左の肩を貫くには至らず、上部を滑るに留まる。それでも、十分に深手と呼べる一撃だが]……延々黙々打ち合うとか、それはそれで、面白くねーじゃん?[動きを止め、投げる言葉の調子は軽い。それはそれで、脇を浅く裂いた痛みを誤魔化すための虚勢なのかもしれないが]