─山頂─[決意の言葉にふわと髪を撫でる風が吹いた。それが、自分を励ますウェンデルの手であるような気がして、]……忘れない。忘れないよ、ウェンくんのことも皆のことも。皆のことは、わたしの胸の中で生き続けるんだ。だから────さよならは言わない。居なくなんて──させてあげないんだから。[揺るぎ無い視線で華を見下ろし、そう呟く。]