― お茶会の最中 ―
[お茶会が始まり、和やかな時間が過ぎてゆく中。
きょろ、と辺りを見回してから、グレゴリーの方へと足を進める。
怪我は完治とはいえないが、痛みは引いていた]
グレゴリー。
……あなたへの、恩を返したい。
あなたの望みが、知りたい。
[問いかけるのは大きなこえではない。
そっと伺うように、見上げ、問いかける。
答えが帰らないならば、困ったような顔をして]
……あなたがなくても、わたしはあなたの望むことをしたい。
だから、もしもなにか、決まったら。
教えてほしい。
[そっと頭を下げた。それ以上は、何も言わないけれど。
グレゴリーが終わった後に去ってゆくのなら、その姿を見つめていた**]