次に、帰る前までに、って思って。会えたら渡そうって、思って、ずっと、持ってたのに、ね。[>>1206 もらえてたら、という言葉に、へにゃ、と笑い。逸れる視線と、続いた言葉に、ほんの少し翠は翳った]……そ、だね。こんな事に、なる前に。でも。時間、戻らないから、戻せないから。[小さく紡いだ言葉は、父を亡くした後の母の口癖]……まだ、いたい、の、かな?[それから、伏した翠を上げて。小さな声で、問いかけた]