ま、そういう事だな。
[勝ちか、と問う声>>1211に返す言葉はさらり、としたもの。
紅を舐め取る様子には、僅かに蒼を細めるものの、何かいう事もなく。
ただ、続いた言葉に、笑うような唸り声をもらした]
ま、お前さんはそれはやらんだろ、と思ってたから、それは心配してないさ。
……『あちら』は、相変わらずなのかも知れんが。
[内面の事は知らぬが、僅か感じる『気配』から、そこは読み取れる。
読み取れるくらいに回数重ねているのか、というのはさておいて]
とはいえ、いつまでもここにいると、落ち着かんだろうしな。
俺は、月を眺めて疾風を取り込むとするか。
[銀を染め、地に滴る紅、それを見やって軽く言葉を紡いだ後。
銀翼の獣はばさり、羽ばたきの音を響かせ天へと舞う。
後に残るは、紅の跡と、銀色の羽、一片。**]