─合議後─
[結局、ライヒアルトの遺体は村の墓地に入れることは叶わなかった。
埋葬するのは構わないが、墓地には入れないと言うのが自衛団からの条件。
村人達にとって、人狼であるライヒアルトを墓地に入れるのはやはり抵抗があるようだった。
しかしライヒアルトを想ってのことか、世間体を考えてのことか、どちらかは分からないが、修道院長の一言により空ではあるがライヒアルトの墓は建てられることとなる。
修道院長の言葉とあってか、自衛団も渋々了承したようだった。
ゼルギウスの遺体もイレーネの希望により後で埋葬することとなった]
[ライヒアルトとゼルギウス以外の遺体は、その日のうちに埋葬が行われた。
蒼鷹が忙しなく羽ばたくのを宥めながら、次々と墓に埋められて行く様子をただじっと見詰める。
隣からベッティの呟き>>536が聞こえたりもしたが、何も言うことは出来なかった]