[葬儀を終え、解散する自衛団員を数名呼び止める。
葬儀に参列した修道院の子供達には聞こえぬよう声を潜めて言葉を紡いだ]
ライヒアルトを───僕の家まで運んでくれないか。
埋葬は自分でやる。
運ぶだけで良い。
[ミハエルの家へ、と聞いて自衛団員達はお互いの顔を見合わせたか。
埋葬の許可は出したが、よもや家に埋葬するとは思わなかったらしい]
墓地で無ければ良いのだろう?
それなら僕の自由にする。
[そう言い切られ、遺体を詰所に回収したままと言うわけにもいかなかった自衛団はその言葉に従った。
ゲルダやベッティ、イレーネは埋葬について来ただろうか。
共に葬ると言うのであれば拒むことなく、自衛団員達を引き連れ自宅へとライヒアルトを運んだ]