この程度の事しか僕には出来ないが───。[呟き、土の盛り上がった場所を見詰める]今までの、せめてもの礼だ。[沢山の本を借りたり、話を聞かせて貰った。それらの感謝も込めて、彼の冥福を祈る。埋葬を終えた後、部屋へ戻ろうとしたところ自衛団員が一人訪ねて来た。死者の遺した物で引き取るものがあるかを相談したいらしい。その話に埋葬に付き合った者達と顔を見合わせて。自衛団の指示に従い詰所へと向かった]