[何か複数潜むような気配はない。
1対1、それは騎士道を重んじる学科にとって望むところである。
しばしの間、自分の足音だけが響き。
視界が開けた時、その音は不意に、止んだ]
──…貴公が、このダンジョンの『主』かな?
[如何にも最奥と言った場所に居る、剣を携えた青年>>1241の姿。
岩に腰掛けて愉しげにしているのが眼に映る。
構えず、盾とランスを左右に下げたままで相手に問いかけた。
面白がるような仕草>>1243が見えれば、訝しげに軽く、眉が寄る。
始めようかと言う声を聞いて、左足を引き右手の盾が前に来るように体勢を整えた]
随分と性急ですね。
名を聞くくらいの時間も頂けないのか。
[表情を硬くしたまま、盾の影で小さく息を吐く。
礼儀を重んじるが故の言葉、相手には届いたかどうか]