……既に父上の耳に入っていたのか。
仕方がない。
[報せずとも済むなら面倒が無くて良いと思っていたのだが、その期待は大きく破られた。
頭を抱えながら溜息をつく。
手紙の到着から2・3日経っていたが、音信不通では流石に拙いと、直ぐに手紙を書くことに。
人狼騒ぎは収束した事。
自分は無事である事。
細工の依頼をしていた者が一名亡くなった事──。
それらを書き記して紙を筒状に纏め。
朝一番に鳩を飛ばすよう執事に命じた]
風呂と食事の用意を。
済ませたら僕は休む。
[メイドに指示を出し、その後は様々な雑務を終わらせ。
形見として受け取った物は自室の机の上に置いたまま。
今までの緊張と疲れを取るかのように深い眠りへと*ついた*]