[自分の右手を伸ばしじっと見つめる。握る手…、掴む物は何もなく]いまさら…か……[自分の頭をその右手で乱暴にかきむしる]うじうじしてるのも、俺らしくもないか。[浮かぶのは自嘲、心は晴れない。そういえば、ゼルギウスもここにまだいるのだろうか?脳裏に浮かんだ親友とも呼ぶべき仲間の姿]最後に酒くらい交わしておくのも悪くはないか。酒か……、忘れるにはちょうどいい…か…?