―隔離結界内・奥地―ふわふわ……。『ふわふわ……。』[...は微妙な表情を浮かべて辺りを見回した。とらえどころがなくて抱えるとぬくいそれをハインリヒは得意としていなかった―ようするに苦手。シチも落ちたら飲みこまれそうだと言ってハインリヒの頭の上に這いあがってきた。]『あ……あの子、倒したっぽい。』ん?見えるのか?『ぼんやりと、だけど……』[シチがそう言って頷いた。地上よりももっとおぼろげだが、ベアトリーチェの様子を月長石を通して確認することができたらしい。]