◆ENDRP……あの施設に入る以前。俺は、幾つかのものをなくしたり、置いてきたりした。学術的な方向で植物と関わろうと決めて、両親と弟に縁を切られて。[普段主張する『園芸家』は、父の生業。それは、本質は違えてはいない、というささやかな主張であり。純粋な『学者』とは言えぬ自身に対する自嘲でもあった]……その切欠となるやつにも……勝手に死なれて。[薔薇の名を持つ幼馴染。光を失った絶望から、そらへきえたもの。今は、その面影を追う事も、囚われる事もない]