[自分の仕事をこれから受け継いでいってくれる少女もそれを承諾してくれて、包みはユーディの手元へと渡って言った。
大体の引継ぎが終わり、帰宅するユーディが気になって彼女についていって。
包みの中を見たユーディの呟きを聞いて、あぁ、やっぱり。と呟いた。
しるしを持つ彼女が無事だったことを良かったと思いながら、小さな呟きを聞いて。]
…ありがとう。強く、なったね。
[ランタンをもらってくれたことも、忘れないと言ってくれたことも。
同じ世界にいた頃のように彼女の髪を柔らかく撫でて、心からの礼を言った。
ずっと心残りだったのは、誰もいなくなってしまった道具屋と。
結局作り上げることの出来なかった、其れ、だったけれど。
役目が継がれていくように、想いもまた継がれていくのだと、ユーディ達に教えられたような、そんな気持ちで傍らのゼルを見上げ微笑んで。]
…付き合ってくれてありがとう。
好きでいさせてくれて、ありがとう。
傍にいてくれて、幸せにしてくれて、ありがとう。
…ずっと一緒にいてくれて、ありがとう。
[そう囁いて、そっとその胸元に顔を伏せた。**]