そだ、ね。
たまには、お茶のみにくればよかったんだ、よ。
[いつでも会える心算でいたのは、自分も変わらないけれど、そんな事を言って。
返される言葉を、ほんの少し翠を細めて、聞いた]
……うん。
いたかった。
自分でも、なんでって思うくらいに、いたくて。
とーさん、見捨てて。かーさん死んだ時も、こなかったひとで。
……でも、大事だったんだって、わかっちゃった、から、なんだろう、けど。
[綴られる言葉は、途切れがち。夜闇を抱える手に、力がこもる。
深々と下げられる頭と、謝罪の言葉。
夜闇の猫が、にぃ、と鳴いて。
直後に、文字通り──とけた]