[ひらり、はらり。真白が、こぼれて、落ちて。それから]……ったく。[空白を経て、響いたのは、青年の声]そうやって、抱え込むの。俺が言うのもなんだけど、良くないぜ?[どこか、呆れたように、言葉を紡ぐ。そこにいるのは、幼い少年と夜闇の猫ではなく──翠の瞳の、青年]