―とおいいつか―[始まりは気まぐれのもたらした出会い。極光の地の舞手と、『取りかえられた子』である人間の娘――女王の養い子。大祭の片隅で出会い惹かれあった二人の間に生まれるべきは、極光のいとし子であるはず、だった][……しかし、月満ちて生まれし子は、天の気を帯びし妖精ならざるもの。極光の地の民の始祖の力を宿した子。女王は養い子の願いを聞き届け、子に封を施し。極光の地の民へと託した][それで全ては事も無げ――の、はずだった]