[子が生まれた後、巡ったニ百の年。大祭で起きた、ある事件][いたずらなスプライトの粗相で女王の手から零れた薔薇色の妖精珠は、舞手として訪れていた子の手へと収まった][起きたのは、封じるために用いた力との共鳴。それは、内に眠れるものを揺り起こし][――深紅の光の翼持つ『それ』が目覚める兆しを作った]